SeedCamp:欧州版 Ycombinator スタート


私のプロフィールを覗いてみたことのある方はすでにご存知かもしれませんが、私は今年の9月に現在の会社(金融会社ITエンジニア)を退職する予定なのですが、その後の第二の人生(というにはまだ若いのですが)として起業をこの一年間考えていました。


そのためのシードマネーとしてIPA未踏プロジェクト(たしかオープンソース以外のプロジェクトOKだったはず)の下半期に応募しようと思っていたのですが、応募締め切りを逃してしまうという大失態を犯してしまいました。


去年の締め切りが9月だったので、今年もそうなんだろうと思い込んでいたのですが、この前久しぶりにIPAのサイトを見たら、一週間前の6月末に募集が締め切られてました。「去年より3ヶ月もはやいなんて聞いてないよ!!」と非常に落ち込んでいたのもつかの間、捨てる神あれば拾う神あリ、新たなシードマネー調達のチャンスを見つけました。


その名もSeedCamp. SkypeのVPでかつヨーロッパ大手のVCであるIndex VenturesのSaul Klein(最近はOpenCoffeeというベンチャーの集まりの主催者としてCNETに記事が出ていました)という人が仕掛けた企画ですが、本人もブログで何度もいっているのですが、もともとのアイデアPaul Graham のYCombinatorです。

YCombinatorに関しては以下をご参照ください。

SeedCampもほぼYCombinatorと同じルールですが、一応要約を載せておきます。

  • 7〜8月に応募を受け付けたあと20組を選び、9月初旬にロンドンで一週間の起業家養成コースを受ける。その後5組が選ばれ5万ユーロ(8百万円ぐらい)の投資を受ける。そのお金で3ヶ月アプリを作る間、他の起業家との交流の機会や、会社設立の手助け、更なる投資先の紹介をしてもらえる。
  • 見返りとして投資家は会社の株10%を得る)
  • だれでも応募可、でも起業はヨーロッパでする必要あり。
  • 開発期間の3ヶ月間はロンドンにいることが望ましい。
  • 応募者は開発者か、もしくは開発者がチームにいること。一チームは2〜5人まで。
  • 応募の際にはプロトタイプがあると望ましい。

YCombinatorの場合は確か参加者が皆一カ所に缶詰状態になるのですが、これはそこまで拘束されなさそうです。そのかわり頻繁にロンドンで著名起業家との食事やメンターとして助言を受けることができるようです。SeedCampの設立メンバーにはすごそうな起業家やVCの名が連なっているのでかなり期待できそうです。

早速プログラミングパートナーのAbdelと相談し、だめもとで応募してみることにしました。プロトタイプ一応あるのですが、まだ人様にお見せするほどのものではないのでちょっと恥ずかしいです。

また進展があればブログで報告します。

追加情報: seedcampをカンファレンスでアナウンスしたときの動画がここにアップされてました。