Mashable:Best British Startups?


MashableのBest British Startups?より。


ここここでもUKのスタートアップを取り上げたのですが、UKの注目スタートアップの一覧です。


1番と2番の会社はまだPublic Betaにもなっていないので、どういったところが良いのか全然わかりません。


逆に4番、5番、9番は結構前から名前を聞いたことがあるので、スタートアップというにはちょっと老舗すぎるかなという気がします。


このトップ10のうち半数は地域限定型(UK)オンリーっぽいです。これは以前のRead/Writeの要約でもあげられていた点を表していると思います。

アメリカと競争しつつWeb 2.0のアプリケーションを作るのは、言葉の壁がない分よけい難しい。
そのためアメリカのアプリと競合しない、地域特化型かものすごいニッチマーケットに特化してしまう。


そして、エンジニアの観点からいうと、地域特化型を実現するための地図マッシュアップ系の技術の需要が多いということも意味します。
以前行ったMiniBarというスタートアップイベントに求人の張り紙があったのですが、「GoogleMapのAPIわかる人求む」みたいな求人が多かったです。

3番と9番の意外な共通点も発見しました。創業メンバーがいずれもイギリスオンラインバンクのはしりであるEggのスタートアップに関わっていた人たちのようです。ちょうどPayPalの創業メンバーがYouTubeやLinkedInを作ったように、起業家の循環がうまくイギリスでも機能しているということでしょうか。イギリスの起業家事情に関しては以前のエントリーであるヨーロッパ版起業家主導の経済圏をご参照ください。


またまた83日で100万ドル資金調達するまでという記事で以前取り上げたTrusted Placesが8番に入っています。私の目にはAnother Restaurant Review Siteにしか見えないのですが、なにかとくべつな仕掛けがあるのでしょうか。
適当なレストランのリビューをみたところ"Been here" ,"Want to go", "Favorites"といったボタンがついています。この点は「僕は発展途上技術者」のジュンヤさんがつくったあとでいくのコンセプトに少し似ている気がしますが、携帯対応はしてないようです。

私が個人的に気になるのは10番のZubka。最近ジョブボードとかはやりですが、友人を求人会社に紹介することで個人にフィーがもらえるサービスはあまり聞いたことありません。確かに自分がつとめる会社に知人を紹介したりするとReferral Feeといって何十万円ももらえることがこちらの会社では多いので、それをサービス化するのは目のつけどころがいいと思います。

今回は自分の今までのエントリーとつながる事柄が多かったです。自分のブログの蓄積が増えた点は喜ばしいのですが、まだまだイギリスのベンチャー企業のニュースが一握りの企業に偏っているという点は残念な気もします。