SeedCamp申し込み完了!!

以前紹介したSeedCampの応募締め切りが日曜日だったのですが、私達もなんとか期限通りにアプリケーションフォームを提出することが出来ました。

提出期限前にseedcampのサイトが締め切り終了になるというハプニングもありましたが、かなりの人数の人が応募したようです。公式にはまだアナウンスされていませんが200人とかいう数字がフォーラム内に出ていました。9月にロンドンでの1週間のSeedcampに呼ばれるのは20チームなので競争率は約10倍といったところでしょうか。最終的に投資を受けるのは5チームなので倍率は40倍、狭き門です。

参加国の顔ぶれですが、やはりフォーラムの 他のトピックに「みんなどこからきているの?」というスレッドがありました。私が調べたときは42人が反応していて、トップ3の参加国出身地は以下の通りです。

  1. UK (11)
  2. Italy(5)
  3. Germany(3)

やっぱり開催地からが一番多いようですね。2番手にイタリアがつけていますが、イタリアは他の国に比べて起業家マインドが高いのでしょうか?その他にも東欧(Russia, Croatia, Romania, Slovenia)や北欧(Sweden, Denmark)などトータル20カ国近くの国から参加しているようです(アメリカ、インド、エクアドルといったEU圏外の人もいますがヨーロッパで起業するつもりなのでしょうか?)。

申し込みの用件のなかに「チームで応募」という条件があったため、フォーラム内でCo-founder募集をしている人たちも見かけました。

主催者もFinding fellow travellers for your businessというタイトルでCo-founderの重要性を説いていますが、急造チームで大丈夫なのかな?という気もします。でも私も去年ドリコムのAward On Railsに参加したときは、急造チームだったので、彼らにもがんばってほしいです(あっ、もちろん私たちが受かることの方が重要ですけど...)。

チームメンバー募集している人達以外にも、フォーラム内で自分たちのアプリを紹介している人達が結構いました。すでにベータバージョンを公開したか、もうすぐする人達もいるようです。
なかには、英語での模擬インタビューや受かったことを想定したビデオを投稿している参加者もいました。

ヨーロッパ全土から参加者が募っているだけあって、色々な参加者やアイデアを目の当たりにするとかなり怖じ気づいてしまいますが、これも起業を考える上での良い経験になっていると思います。



他の参加者のブログの以下の意見に私もすごく共感します。

Whatever will happen, however, I think it's always worth to apply to whatever serious contest you find around, because it forces you to focus on your business concept and to eventually refine it. In September I will take some sections I have specifically written for the SeedCamp application and I will integrate them back in our official Business Plan. This side-effect in itself seems to me a good reason for having applied.

たとえ結果がどうなるにせよ、このようなコンテストに申し込むことは重要だと思う。なぜなら、自分達のビジネスコンセプトを見つめ直す良い機会であり、その結果より良いものへと洗練されていくからだ。SeedCampの申し込みに記入した答えのいくつかは、私たちのビジネスプランに追加する予定だ。この(良い意味での)副作用だけでも参加した意味があったというものだ

質問は20近くあったと思います。Y-Combinatorの質問といくつかは重複していたりしますが、その中で特に印象に残ったり、答えを書くのに苦労した質問を載せておきます。

  • What customer need will you solve or put another way, why do people need your product?(どういったカスタマーの問題を解決しますか?言い換えるとなぜカスタマーはあなたのプロダクトを必要としていますか?)

ついつい自分たちのプロダクトで何が出来るかを(What)書いてしまいますが、他にも類似品や代替品があるなかで、なぜ(Why)自分たちのプロダクトを必要とするかを書くのはかなり骨が折れました。

  • What gives you an unfair advantage?(あなた達の圧倒的優位点は何?)

これって特許や特別な経験もコネクションもない身としてはなかなか思い浮かびません。ふつうインターネットベンチャーの多くは"First Mover's advantage"(先行者優位)を強調しますが、私たちの場合はまだプロトタイプですし。

  • How would you value your business in a year? What are key milestones that will account for the growth in value from today to 1 year from now(一年後のあなたのビジネスの価値は?)?

これも初めて起業する身としては雲をつかむような質問でした。

  • If you had one bullet, which competitor would you eliminate(もし競合のうち一社だけ葬り去ることが出来るとしたらどの競合他社)?

「じゃあ他社のサービスの方が優れてるからあなたのはいらないでしょ」と思われないようにしなければ、と考えるとあまり正直に書きすぎるのもやばいのかなと考え込まされました。

  • Let us say you have 15 seconds to pitch your business. Can you describe your business? (もし15秒間だけピッチする時間が与えられたらどのように自分のビジネスを説明する?)

私が以前MiniBarというベンチャー交流イベントに参加した時、以下のような感想を書いています。

意外なことに自分のアイデアを簡単に説明できる人って少ないようですね。いわゆる「エレベーターピッチ」に失敗している訳なんですが、自分のアイデアに興奮しているため、聞き手の私にとってちんぷんかんぷんだったりします。「あなたのサービスは誰が使うんですか?」と聞くと「だれでも使える」というのですが、どうやって使うか理解に苦しみました

いざ自分が説明する番になると非常に難しいです。



今後の予定は以下の通りです。

Seedcampのページ より

Monday, 20 August Shortlisted entrants will hear and will be assigned an interview slot for a telephone interview on 23 August.
Thursday, 23 August Telephone interviews for short-listed teams. Please keep this date free.
Friday, 24 August Finalists will hear back and should then go ahead and book their flights to London.
Mon 3 – Fri 7 September Seedcamp week in London. Please keep these dates free.


もし最終電話面談まで選ばれたら来週の月曜日には連絡が来るそうです。とりあえず自分たちの出来る限りのことはできたで、あとはあまり気負いせず待つことにします。

また何かわかればお知らせしますね。


[追記]
先にビデオを作ったチームを紹介しましたが、なんと歌まで作った人もいました。

just applied to Seedcamp
hope that Paul will love it
if my team could fly there
it will be a dream....

でも"Paul"って誰のことをさしているのでしょうか?もしY-Combinator のPaul Grahamのことをさしているのなら彼らはかなりの勘違いを犯してしまっている気がします...


[追記2]
申込数のオフィシャルな数字が出ました。40カ国、260チームだそうです。