Minibar： ロンドンのインターネットベンチャーイベントに行ってきました。(前編)
3月2日にMiniBarというインターネットベンチャーの人たちが集まるイベントに行ってきました。もともとはBarCampというソフトウェアエンジニア達を集めて語り合うイベントがあるのですが、MiniBarはもっとビジネスアイディアを発表する方に特化したイベントです。
（他の参加者の人が撮ったイベント会場の模様：Flickrより）]
今回は以下の5社の会社が自分たちのウェブサイトに関するデモを３〜５分で行うという形式でした。
p2pで自分の好きなアーチストに投資することができるオランダの会社。
ユーザーは"Believer"としてサイトに登録、自分の好きなアーチストを探し出して、小額の投資をすることが出来ます。各アーチストはトータル5万ドルの出資が募られると、そのお金をもとにレコーディングスタジオで自分たちのCDを制作し、出資してくれたBelieverに（５枚づつ）配達するビジネスモデルだそうです（BelieverがそのCDを知り合いに配ることで口コミマーケティングを演出するようです）。Beliverの４割ぐらいは会社の出身国であるオランダからですが、残りの６割はアメリカ、イギリスを筆頭に多くの国に散らばっているようです。
2. SpikeSource
今回のイベントのスポンサーの１社。オープンソースソフトに特化したシステムインテグレーターのようです。使うシステムには高機能CMSとして最近人気のあるDrupalなどを使っています。アメリカの会社のようです。
3. Flirtnik
デートサイト。他にも星の数ほどあるマッチングサイトとのちがいは「タグ」だそうです。今時タグだけを差異化要因にするのはちょっとつらいんではないかと思いました。
4. Rouq
検索結果をテキストではなくイメージで表示してくれる検索サイト。Google Imageは画像を検索しますが、Rouqの場合は検索にマッチしたサイト全体をサムネイル化して表示します。検索結果を確認するためにいちいちそれぞれのサイトまで飛ぶ必要がない点では便利ですが、ちょっと現時点は画像出力するスピードが遅いです。私の説明を読むより、実際に試してみた方がわかりやすいので、一度試しに検索してみてください。
地域特化型口コミお店レビューSNS。タグとかGoogleMapなどのマッシュアップ系を多用したサイトで、デザイン的にも結構きれいです。 つい最近エンジェルから50万ポンド（約１億円）の投資を受けたそうです。
各プレゼンのあとでQ&Aがあったのですが、一番多かった質問は"What's your revenue model?"(収入のあてはどうするの？)でした。基本的に最初のSellaband以外はすべて広告だのみでした。Trusted Placeに対しては「もし紹介されているお店から広告を取ろうとしたら、広告主が自分たちの評判を故意に変えようとするプレッシャーとか受けるんじゃないの？」という質問も投げかけられていました。
私自身のプレゼンを聞いての感想ですが、Sellaband以外は特にびっくりするものはなかったのです。逆に他の参加者と話している方が発見が多かったです。（続く）
その他のEuro Tech 関連のエントリー
