"Mashed"- BBC 主催のHack Dayイベントに行ってきました。
一週間ほど前の話になりますが、"Mashed"という BBC 主催のHack Dayイベントに行ってきました。
BBCはイギリスの中でもテクノロジー企業として有名で、最新技術もどん欲に取り入れているようです。例としては以下のようなものがあります。
- iPlayerというオンライン上で過去一週間分のBBCの番組を視聴できるサービスを提供。
- Perl On RailsというRuby On Rails ウェッブフレームワークのPerl版を独自に開発。(ただBBC内部でもRails は使われているようで、London Ruby User Group のメーリングリストにもよく求人メールが流れてきます)
- BBC Backstageという部署を設置し、BBCのコンテンツを利用したAPIを公開
今回のイベントは、昨年Yahooが主催で行われたHackDayを引き継ぐ形で行われました。週末を利用した2日間のイベントで、土曜日の午前中にスポンサー企業(BBC, Microsoft, 海外旅行書で有名なLonely Planet等)が自分たちの提供するAPIの使い方をプレゼンし、土曜日の午後1時から日曜日の午後1時まで、24時間かけてなにかプログラムを作り上げるというものです。プログラムの条件は"Something Cool"。スポンサーからの賞品を得るにはスポンサーのAPIを使う必要がありますが、別に全然関係ない事してもらってもかまわないとのことでした。
会場でたまたまであった知り合いは「バーチャル空間Second Life内でアバターから排出される排ガス量を計測するソフトを作った」とチンプンカンプンなことを言っていましたし、私の所属するNewBamboo のエンジニアも「室内に張り巡らした赤外線感知ビームをかいくぐるゲームを作る」と言って、本当に作り上げていました。
私自身は体調不良のため初日で帰らなければならなかったのですが、多くの人達は泊まり込みでプログラミングしてたそうです。
入賞者のリストはTech Crunch UKにも載っていたのですが、なんとそのうちの一組「Team Bob」は私もちょくちょく顔を出すLondon Ruby User Group のメンバー達。おめでとう!!
マルチメディア関係のライブラリーやAPIはJavaやPythonといったメジャー言語の方が充実している場合が多い中では大健闘だと思います。
作品はBBCが提供する字幕用APIからキーワードを抽出し、ニュース番組の進行と会わせてBob Dylanにフリップバネルでキーワードを表示させるというものです。説明だけ聞いてもなんのことかわからないと思うので、実際の様子を見てみてください。