2011年の結果と2012年の目標

昨年の年初に「今年一年の目標をたてる」とブログに書いたままほとんど更新していませんでした

「結果と目標」シリーズは自分の記録用に書いているものなので、だらだらとした文になってしまいますが、興味あるかたはご覧ください。

まずは昨年の結果の総まとめ

2011年の結果

Rails Hub」での連載

あまり思ったほどの頻度で書くことはできませんでしたが、それでも8本ほど書きました。

せっかくなので自分にしかかけないことを書こうと思いました。自分がRailsをどのように学んできたか、そしてRails Hub担当の西村さんのアプリのコードレビューことをすることで初心者の人(西村さんごめんなさい)がRailsを学ぶ際のコツみたいなものをお伝えできればと思いました。実際にどれくらいの人が読んで下さったかはわかりませんが、RubyKaigiの際に「連載読んでます」と声をかけて下さった方がいて、大変うれしかったです。できればあと3本ぐらい書ければ良いのですが。

dRuby本の英訳」

去年一番時間を費やしたのがこれです。

英語ネイティブでない私の英訳がどれくらい英語圏の方々に届くかわかりませんが、新章を追加した際にその草案の構想に自分も少し加わるなど、付加価値を付け加えたことができたのではとちょっと自負しています。

もともと飽きっぽく新しいことを初めてもなかなか3ヶ月以上もたない性格なのでちゃんとできるか不安でした。2010年の11月頃にお話をいただいてから、結局翻訳に1年近くかかりましたがなんとか翻訳完成。

原作者の咳さんには翻訳中にわからないことを何度も何度もメールで問い合わせたのに、嫌な顔一つせず(実際の表情は拝見していませんが)丁寧な返答をたくさんいただきました。あとオーム社の森田さん、RubyKaigiの角谷さんにはPragmatic社との橋渡しをしていただいただけでなく、翻訳期間中の長きにわたって継続的なサポートをいただきました。そしてレオさんをはじめとする多くの方々からレビューもいただきました(ものすごい数の文法ミスを指摘していただきました。もっと英語がんばります)。こんなブログ読んでないと思いますが、この場を借りてお礼申し上げます。

「もう翻訳なんて当分いいや」という気もするのですが、もう一冊ぜひ訳したい本があるので現在交渉中。

Crisis Camp, sinsai.infoのお手伝い

いわずとしれた3月の大震災。当初はロンドンからただただネットの情報経由で傍観するしかなかったのですが、アメリカ人の友人が「Crisis Campで日本語しゃべれる人を探している」とツイートしたので「じゃあなんか出来ることがあれば」と手を挙げてみました。「国連が日本に介入するのに必要な情報収集wikiの作成」がもともとの任務だったのですが、結局国連は救援活動に参加しないことになったため途中で手持ち無沙汰になり、「Ushahidiというクライシスマッピングサイトのマニュアルの和訳が必要」といわれて翻訳などしているうちに、日本でUshahidiを立ち上げたsinsai.infoにも加入することになりました。sinsai.infoのサイトやブログの英訳、またはsinsai.infoの活動状況を英語でプレゼンするなどして海外情報発信につとめたつもりです。

震災活動を「結果」と言うべきかどうか微妙ですが、三ヶ月近く時間を費やしたので載せておきました。「翻訳班のチームリーダー」という大役を仰せつかったにもかかわらず、あまりインパクトを出すことが出来なかったのが心残りです。
また「実際に被災者の役に翻訳でどれだけ役にたつことができたか?」といわれると答えに窮してしまいますが、少しでも海外の方まで届いているとよいなと思います。

Mozilla Festival でStorify Human API役をつとめる+プログラミング101の授業を行う

知り合いがカリフォルニアで立ち上げたhttp://storify.com/をお手伝いする機会があり、ログ解析などの分野で少しお手伝いしていたのですが、「ロンドンのカンファレンスに出典したいのだけれど、わざわざアメリカから参加できないから代わりにでて」と言われてOKしたところ「Human API」という大層な名前をいただき、APIエキスパートとしてStorifyの啓蒙活動に参加しました。

Mozilla Media FestivalというのはMozillaがヨーロッパ各地を持ち回りで開催するイベントなのですが、今回はジャーナリズムをテーマとしたイベントでした。そこでジャーナリスト向けソーシャルメディアまとめサイトであるStorifyも参加の声がかかったのでしょう。

正直いってStorifyのAPIはひどくシンプルで、開発者のかただとドキュメント見なくてもわかるレベル。「それじゃあエキスパートとか意味ないよね」と考えていたところを「逆に開発者でないジャーナリスト向けに初級プログラミングコースを開催し、その教材としてStorify APIを使おう」と思い立ちました。

開催期間中に思いつき、急ぎで用意したので荒いのですが、「Storifyが提供するAPIから自分の欲しいデータを抽出、加工してビジュアライズする」ということをテーマに90分近く話しました。
でも初心者にプログラミングを教えるって難しいですね。「分からなさ」のレベルもまちまちなので、全ての人の興味を持続させるのは大変です。逆に上級者がいるのも利用して、クラス内でお互いに教え合えることのできるインタラクティブなコースになったのではないかと自分では思っています。

2012年の目標

昨年は2010年と比べて発表の回数は減りましたが、執筆、翻訳系を多くこなしました。発表が短い時間に集中してするスプリントだとすると、「書く」という作業は長距離走のように忍耐力を要求される作業だなと思いました。非常に持久力がついたのは良かったのですが、逆にプライベートでコードを書く時間があまりとれなかったのが心残りです。

実はsinsai.infoやstorifyに関わった経験からopen gov, data journalismといった分野でのデータ解析やビジュアライゼーションに興味をもつようになり、昨年の後半はいわゆる「ビッグデータ,NoSQL」と言われる技術(neo4j, mongodb)などもいじっていたので、もう少し詳しくなりたいなとも思いますが、今の職場はそういったのとはあまり関係ありません(厳密にいうと今までのプロジェクトは関係あったのですが、次に配属予定のプロジェクトはそういうのとあまり関係なさそう)。

さらに、もしもう一冊の本の翻訳話が決まれば、今年も自分の時間はほとんど翻訳に費やしてしまいそうです。

「もっと自分の興味ある分野に時間配分できるようになりたい」という気もムクムクわき上がってきます。 昨年なくなったスティーブ・ジョブズの語録にある「あなたの時間は限られている。だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない」という言葉にウンウンうなずきつつも、海外で自分のしたいことだけやって食っていけるかまだちょっと不安です。今年の目標は暫定的ですが「独立、転職してもやっていける、と自信がつくような結果を残したい」です。 それにたいして具体的になにをすれば良いかは現在思案中。「こういうのいいのでは」といったアイデアなども募集中です。

あとテクノロジーとは関係ありませんが、今年は減量に励みたいです。結婚して早くも数年。これまでは2年で1キロのペースで増量していたのですがここ1年ほど体重の増え方があがったらしく、年末に日本に帰ったときにはみんなから「一回り体が大きくなった(特にお腹まわり)」と言われてしまいました。たしかにエンジニアとして生活すると運動量が絶対的に不足してきます。特に海外にいる身では医療制度とか不安なので、健康には人一倍気をつけなければ。

年末にタイに旅行したときに「ホットヨガ」と呼ばれるヨガを試してみてけっこう自分にあっていたので教室にでも通おうと思っています。これは40度ぐらいの温度の部屋でヨガをするもので汗をすごくかいて気持ちいいです。

そしてデータをウェブで管理できるハイテク万歩計も買ってみました。目指せ一日一万歩!!


予告通りだらだら書いていきましたが、今年もよろしくお願いします。