Drawing Skills Work Shop at Central Saint Martins (week 10)

演習

いよいよ今日で10週間に渡るクラスの最後です。

モデルは前回と同じ女性の方で、最初にまた2分x3ポーズ、5分x1ポーズをしたあと、椅子の周りに違うポーズを2分x6ポーズ。
そして45分かけて1ポーズかきあげました。

前回はハッチングを一番最後まで残していたのを批判されたので、今回は早い時期からハッチングを加えていきました。逆に手や足の指まで描いている時間はなかったので、そういった細部はかなり省略しました。 「右足の位置がおかしい」と描いている最中に指摘されたのでそこを1回ほど描き直してからは、特に太ももや足、肩周りの部分のハッチングに時間を費やしました。

結果がこれです。

https://lh4.googleusercontent.com/-TLWqbEvqOhQ/UUCw2LHJzWI/AAAAAAAADBE/RC19WO4z8Iw/s611/IMG_1186.jpg

前回は1時間半かけて描いたので、半分の時間だと描き足りない場所があったりしますが、前回のものより体のラインがしなやかになったような気がしませんか?
前回は体の枠線を均一の太さに描いたので、なにか人形のような固さがあるのですが、今回は体の左側のラインを濃く、右側のラインを薄く描くことで陰影にメリハリをつけることが出来たのではないかと思います。胸の部分は逆にあまり時間をかけていなかったので、ちょっと不均一に見えますが。



品評会

授業の残りの1時間ほどは今までのコースで習ったことをみんなで話し合う時間でした。

各自がそれぞれ自分のベストとワーストの作品を持ってきました。これがみんなの作品です。


どれがベストでどれがワーストか分かるでしょうか? 人によって気に入った(気に入らない)理由がまちまちなのが面白かったです。
とくに一番右の人は抽象画をベスト、コラージュをワーストに持ってきたのが印象的でした。どちらも実際のオブジェとは異なったものを表現しているのですが、抽象画に関しては「現実の見た目から解き放つ表現手段ができてよかった」といいつつ、コラージュは「表現手段にものすごく制約がかかってやりずらかった」といっていました。

その左隣にある上下にお皿を描いた絵が私の作品です。下の作品はチャコールを初めて使った作品で、チャコールの使い方になれていなかった上、壷を一つずつ個別に描いていったので統一感がなかったと思います。周りにあるテーブルクロスはあとでとってつけたように見えますし。それに比べて上の作品は、テーブルクロスも含めた全体をひとつの形として、先生が口を酸っぱくしていっていた「個別のものを描こうとするのではなく、全体の形を描くように(Dont' try to draw objects, draw the entire shape)」を一番良く具現することが出来たのではないかと思います。あと先に画面を真っ黒に描いた後、消しゴムを使って光を掘り起こしていく作業が、日頃からみるもののみかたを逆転させる契機になったと思います。

https://lh4.googleusercontent.com/-3sD7vimBGrs/UUCw2Gqtk2I/AAAAAAAADBA/mUoIjB1dmCY/s640/IMG_1184.jpg

最後に先生への一般的な質問をする時間があり、「これからどういう練習をしていけば良いのでしょう」という私の質問に対し、先生が「とりあえず描き続けていくことが重要。私にとってドローイングは世界を見るための手段であり、描かないと周りを認識した気がしない」といっていたのが印象的でした。