Benkyo Diary(5週目)
- 事務処理
- リリースに向けて
- 愛の鞭
事務処理
今まで色々人とあったりコードを書いたりしている間おろそかになっていた事務処理をこなすのに火曜日を一日つぶしてしまいました。税務署に1時間近くかけて押し問答したあげく全然進歩がなかったりしてイライラしましたが、ようやくBenkyo Player Limitedの銀行口座をあけることができたのが一番の収穫です。 これでようやく今回のプログラムに参加するさいに受ける投資金を振り込んでもらえる。
火曜日のお昼は税理士の人が来て色々相談に載ってもらいました。私が現在気になっているのは以下の項目です。
- 毎月の帳簿付けはどうするか
- 給料の支払いはどうすべきか
- 経費の処理とかはどうするか
毎月の帳簿付けは現在はスプレッドシートにアイテム名、日付、品目のカテゴリーなどをつけている程度ですがそれでとくに問題ないようです。もちろんレシートとかはちゃんと管理して税務局が来た時に提出しておけるようにしなければいけませんが。FreeAgentというアプリを使うとこういうのの管理が楽な上、レシートをスキャンしてアプリにアップロードできるサービスもあるらしいです。もし出費がいろいろと複雑になって来たら使おうと思います。
その他の給料や経費の個人口座への支払いは現時点では普通に銀行間送金をすれば良いだけで特に形式ばったものは必要ないそうです。基本的にはいかに税金の額を押さえるかが鍵になるのですがdirectors loanとかdividents voucherとかをつかう色々な方法を教えててもらいました。ただ現時点ではちょっとチンプンカンプン。
リリースに向けて
ようやく今週末に新しいバージョンをリリースしました(それについてはまた別エントリーで書きます)。それに先立ってのオフィスアワーで「ようやく自分の考えていたプロダクトができあがるのはうれしいけれどだれも使ってくれなかったらどうしよう」とメンターの人に相談すると「成功するか失敗するかっていうとまず失敗するから」といきなり厳しい一言。でもそれにつづいて以下のようなアドバイスをもらいました。
最初のリリースはたいがい失敗するものだけれど、そこからどういった知見を得ることができるかがもっと重要なので、データ解析のツールなりなんなりいろいろ準備しておくこと。あと「このリリースからどういったことを学びたいのか」についてしっかり考えておくこと。
今までは外部に自分のサイトを告知するときなどは「サイトを使ってみて色々フィードバックを下さい」といっても「うん、とってもクール」ぐらいしか返事が返ってきませんでした。しかもデータ解析ツールのデータを使ってユーザーの動きを分析してみるとほとんど使った形跡がみられません。
そこで今回はあらかじめこちらの方でユーザーにしてもらいたいタスクを定義し、それをしてもらった上で「どの機能が役にたったか」「今後どんな機能が欲しいか」をランク付けしてもらうようにしました。
また、最初にサイトを訪れた人たちが何をすれば良いかわかるようなチュートリアルページもつくることにしました。最初の写真はどこにどんな注釈をつければよいかをモニター画面にポストイットを使って検討しているところです。
愛の鞭
リリースに向けていろんな人からアドバイスをもらうのは良いのですが、アドバイスの数が多くなると結構正反対な意見をもらうことも多く困ってしまいます。なんでも他のチームの人たちも「混乱してきた」という声が上がってきています。
そこで読むように紹介されたのが以下の記事
- Mentor Investor whiplash = メンターや投資家による愛の鞭
whiplashは通常「鞭」を意味するのですが、良心からのことなので「愛の鞭」と訳してみました。
詳しくは本文を読んでもらえば良いのですが、肝心なことは「アドバイスであって指示ではないのですぐに反応しないように。そして一番のアドバイスはあなたのマーケット、顧客からのものを一番重視すること」のようです。
それはさておきここ最近いろいろあったメンターのアドバイスで一番良かったのはGovernment Digital Service (英国政府 gov.ukを作成している政府機関)でプロダクトマネジャーをつとめるリチャードさんからのもの。イギリスに来て思ったのは政府や公共機関、BBCなどのウェッブサイトのできが非常に良いこと。あまり派手さはないのですがサイトの訪問者に分かりやすいようなシンプルなデザインを常に心がけているように思います。その彼からのアドバイスは「ちゃんと各セクションのタイトルをつけること」「ユーザーに協調したいことがらを一番大きく」ときわめて当たり前なものが多かったのですが、Javascriptなどを使用した派手なサイトの動きばかりに気を取られていた私としては非常に参考になりました。